2022年5月20日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」では、「80歳の壁」が紹介されました。
著者である”和田 秀樹”医師は、「70代のうちは肉を食べて栄養をつけて免疫や意欲を高めるべき」と話しました。
これに対し視聴者からは、「牛・豚・鶏、どれが一番いいんですか?」という質問が多く寄せられたそうです。
70代のうちに食べる肉はどれでも良い!
この質問に対し、
「人間は雑食の方が良いと思っていて、牛・豚・鶏に偏らないほうがよいと思っているんですね」
「というのは、いろんなアミノ酸が取れたほうがいいと思っているんですね」
「その方が多分、身体を元気にすると思っているんで」
「一日、なるべく多くの栄養素を摂ったほうが健康に良いと」
「よく、コンビニ弁当とか批判する人多いんだけど、あれものすごい種類の栄養素入っているから、僕は割とおススメなんですよ」
と、和田先生は答えてくれました。
幸齢者になるための50~70代対策
日本の平均寿命は大きく延びた。
1947年には男性50.06歳、女性53.96歳だったが、2020年にはそれが男性81.64歳、女性87.74歳になった。
しかし、その一方、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を示す「健康寿命」は、男性で72.68歳、女性で75.38歳。
つまり、男性で約9年、女性で約12年、介護や寝たきりの状態になるということだ。
「80歳を境に元気な人と要介護の人の違いが出る。
幸せな高齢者=幸齢者になるために、50~70代のうちに対策をしておくべきだと思っています」と、和田医師はいいます。
50代
50代は前頭葉の萎縮が始まる年代だとして、「萎縮を遅らせるためにルーティンを避ける生活」を推奨する。
たとえば同じ道順で歩き、同じ店に行き、同じような本を読むことは避ける。
60代
60代は、喪失するものが多く、意欲が失われやすい世代。
和田医師は「仕事を失ったり、親を失ったりしがちな世代で、意欲を失うと面倒くさくなり、外出もしなくなる。定年後にも働いたりするなどして、意欲を保つべき」と指摘します。
70代
70代は「一気に衰えやすいこの年代は肉食が大事」といいます。
和田医師は「コレステロールを心配する人が多いが、日本は米国と比べて心筋症の割合は低く、がんが多い。
コレステロール値が高いほどがんになりにくいという研究もある。
良質なたんぱく質にはセロトニンの量を増やすメリットもある。
意欲や筋力を保つために肉を食べて運動してほしい」と言ます。
50代60代も肉を食べるべき?
コメンテーターの玉川が、50代60代も肉を食べるべきなのかと質問すると、和田医師は「動脈硬化を避けるために肉を控える意味はあるが、米国人と比べると圧倒的に肉を食べる量は少ないので、肉食を増やす余地はあると思う。
メリットとしては男性ホルモンはコレステロールが材料になっており、男性も女性も男性ホルモンが増えると、筋肉がつき人付き合いもよくなる。
更年期を終えた女性がアクティブになるのは男性ホルモンが増えるからです」と回答しました。
和田 秀樹
和田医師はこれまで6000人の高齢者を診察してきた。
大阪府出身の受験アドバイザー、評論家、精神科医、臨床心理士、国際医療福祉大学大学院教授、映画監督、小説家、管理栄養士。 複数の大学、大学院の非常勤講師や東進ハイスクール顧問も歴任。ヒデキ・ワダ・インスティテュート、緑鐵受験指導ゼミナール代表。 公安調査庁長官の和田雅樹は実弟。
引用:ウキペディア
ベストセラーとなっている著書に、80歳の壁 (幻冬舎新書)がある。
80歳の壁(幻冬舎新書)
80代になると認知症の有病率30%以上要介護率約50%となっています。
和田医師は「今のうちにしたいことする」と話し、楽しいことをしてストレスを少なくすることが大事である。
ストレスを抱えた生活より、気楽に生きるほうが免疫力がアップするといいます。
人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます! 40、50、60代の老親をもつ世代も必読。
80歳の壁を低くするヒント「かるた」
「80歳の壁」では、壁を低くするヒントが50音カルタで書かれていて、とても分かりやすくなっています。
け
けは、血圧血糖値は下げなくていいで、高年齢で血圧・血糖値が下がると、活力が失われ免疫力も低下するそうです。
た
たは、食べたいものは食べてよし小太りくらいがちょうどいいで、アメリカ疾病対策センターによると、普通体重より小太りのほうが死亡リスクが6%低下するそうです。
す
すは、好きなことをする嫌いなことはしないで、あのときやっておけばよかったと後悔しないような日々を過ごすことが大事であるということです。
と
とは、闘病より共病「在宅看取り」の選択もありで、残された時間を自宅で過ごし好きなことをして好きなものを食べるようにします。
まとめ
「80歳の壁」を乗り切るためには、70代のうちに肉を食べて栄養をつけ、免疫や意欲を高めておくことが大事。
肉は、牛・豚・鶏など、いろんな栄養素を摂る方が健康にはよいですから、偏らない食べ方で良い。
「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」など、健康寿命を延ばすためのヒントが沢山つまっていました。
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