2017年4月5日「ガッテン」で放送された、「新生活に!時短に!「缶詰」おいしさ使いこなしSP」。
缶詰の消費期限とおいしく食べられる時期、缶切りがなくても缶詰を開ける方法を紹介します!
缶詰の消費期限はいつまで・・?
古くなった缶詰が、いつまでもつのか調査。
2015年に香川県・小豆島で見つかった缶詰は、73年前に製造された赤飯の缶詰でしたが、検査の結果、雑菌も検出されませんでした。
また、スタジオで実際に30年前の缶詰を開封。
中を開けると、魚の切り身らしきものがあり、匂いも美味しそうな香りのままでした。
話を聞くと、缶詰は理論的には半永久的に腐敗しないとのこと。
しかし、缶詰の種類にかかわらず日本国内の商品は、賞味期限は最長3年と決められています。
そもそも賞味期限とは、おいしく食べられる期限を指すもの。
賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるというわけではありません。
とはいえ食べるときはご自身でよく判断を。
こんな缶詰には要注意
・開封前の缶詰の見た目が膨らんでいる。
・缶を開けたときに「プシュッ」とガスが抜ける音がする。
・変なにおいがする。
上記のような場合、賞味期限にかかわらず悪くなっているおそれがありますので、無理に食べないで下さい。
缶詰の缶熟とは?
やって来たのはマグロの水揚げ量日本一の静岡県。
なんと国内の99%が、静岡県で作られています。
火を通したマグロに、厳選したオイルなどを加えて作られるツナ缶。
工場長の竹下さんによると、「ツナ缶は出来たても美味しいが、熟成させるとさらにおいしくなる」といいます。
工場のほかの職員にも聞くと、「ツナ缶は古いほうが美味しい」
「賞味期限が切れて2~3年後が一番美味しい」という声も。
ツナ缶の工場の方々はこれを「缶熟」と、呼んでいるそうです。
魚肉は通常、筋繊維をコラーゲンが束ねられています。
しかし、加熱によりコラーゲンが溶けて隙間ができます。
その後、すき間に調味液の塩分がゆっくり染み込んでいく。
このスピードがとてもゆっくりなのだそうです。
実はこの缶熟を、当たり前のように楽しんでいる国がありました。
それは缶詰大国とも呼ばれるスペイン。
地元のスーパーをのぞいてみると、缶詰コーナーがずらり。
特に魚介系の缶詰が人気だそうです。
スペインでは缶詰をワインのように熟成させて楽しんでいるそうです。
缶詰には、熟成期間が書かれているものもあります。
缶詰の種類別の熟成期間
スタジオに、日本缶詰びん詰レトルト食品協会公認の缶詰博士・黒川勇人さんが登場。
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黒川博士のおすすめ、種類別の熟成期間。
果物→製造されてから半年以上経ってから、シロップがしみこむのに半年以上かかるため。
野菜・穀物・豆類→スイートコーンは買ってきてすぐがおいしい。
水に浸かっていると、皮が柔らかくなっていってしまうため。
オイル系→賞味期限が迫っているころ(製造から3年ぐらい)
味噌・しょうゆ系→賞味期限が迫っているころ(製造から3年ぐらい)もしくは1年~1年半くらい経ってから、その方が味がなじんでおいしくなります。
水煮系→賞味期限が迫っているころ(製造から3年ぐらい)
最新の缶詰
黒川勇人博士が、最新の缶詰を紹介。
【日光の湯葉の缶詰】
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缶詰は栄養も守る?
缶詰メーカーの寺田正志社長によると、「缶詰を密封してから加熱調理するため栄養が残っていると思う」といいます。
そこで栄養が残るのか実験。
普通の鍋でサバの水煮を作ります。
さらに、同じサバを使って水煮缶も作ります。
そして2つの栄養成分を検査して比較したところ、ビタミンA・ビタミンDやDHA、EPAは缶詰の方が多く残っていたのです。
缶詰の特徴は中が真空に近い事。
魚を普通に加熱すると様々な栄養素は、酸素と反応して壊れてしまいます。
ところが缶詰の場合、酸素を抜いてから加熱するので栄養素が残りやすいのです。
また、一度開封した缶詰は、金属の匂いがうつる可能性があるため、そのまま保管するのはおすすめできません。
残った食材は保存容器などにうつして、冷蔵庫へ入れ、なるべく早く食べてください。
缶切りがなくても缶詰が開けられる方法
缶詰を食べたいけど缶切りがない!そんな時はどうするか?
現在は缶詰も便利になって、プルトップのついた簡単に手で開けられる缶詰が多くなりました。
でも中には、缶切りがないと開けられないタイプの缶詰も、あります。
そんな缶切り缶詰は、力ずくでもなかなか開きません。
ですが、金属製のスプーンが1本あれば、簡単に開けることができます。
缶詰をスプーンで開ける方法
やり方は簡単。
缶詰の缶切りを通常当てる部分に、スプーンの先をこすり続けるだけ!
こすっていると、10分ぐりで穴が開きます。
穴が開いたらそこからさらにスプーンを差し込んで、穴を広げていきます。
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