NHKスペシャル「新型コロナウイルス ビッグデータで闘う」

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今人々の間では、新型コロナウイルスを巡る疑問や不安が渦巻いています。

どうすれば重症化は防げるのか?

ワクチンはいつできるのか?

消費者生活センターには、1か月で1万件以上の問い合わせが殺到!

・高濃度ビタミンCが効く
・アルコールは無効
・正露丸が効く
・花崗岩から出る放射線で殺菌ができる
・新型ウイルスはヨーグルトで予防できる
・ニンニクが効く
・26度のお湯を飲むと殺菌できる
・タンポポ茶がコロナに効く

感染予防の効果をうたった商品の、効能を確かめる相談が後を絶たないと言います。

中には真偽が不明であるにも関わらず、ネット情報にすがってしまう人がいます。

・ヨーグルトでコロナ撃退

・感染予防に納豆

・キムチが新型コロナに効果あり

新型ウイルスの全貌が明らかになっていない中、私たちは何を手掛かりに備えればいいのか?

今、ビックデータを武器にウイルスに立ち向かう動きが加速しています。

今回は、NHKスペシャル新型コロナウイルスビッグテータで闘う!

5月20日放送分から紹介します。

新型コロナウイルスの兆候をビックデータ~読み解く!

山中伸弥教授を中心とした「ウイルス学者」や「免疫学者」、「感染症医」などが、新型コロナウイルスに関連する、世界中で発表された膨大な論文をAI(人工知能)で解析し、最新の傾向を読み取ったそうです。

山中伸弥教授によれば、どれ(論文)が一番注目されているかとか、いろんな人の考え方、根拠となっているような論文を抽出する作業というのは、非常に重要と話します。

その中で、専門家が強い関心をしめしたのが、重症化のメカニズム。

感染をきっかけに、血管の炎症が全身に広がる可能性が見えてきたそうです。

特効薬のない現状を変えうる、新たな治療法につながるのではと、期待が高まっています。

免疫学者の一人は、科学的にきちんとしたアプローチで攻めていけば、必ずお薬は見つかるようになると思うと話す。

ビッグデータの活用は、私たちが日常的に使うスマートフォンでも進んでいるという。

匿名性を守りながら、感染の可能性を通知するアプリが、日本でも開発されているのです。

あるシステムエンジニアの話では、こうしたアプリは、陽性になった人のプライバシーも守りますし、受け取った人も誰と接触したのかはわからないといいます。

一方、世界を飛び交う膨大な情報には、「外国人お断り」や「中国人差別が過熱」など、社会を混乱に陥れるものもあります。

不安にゃ恐怖による社会的スティグマが、影を落としているのです。

例えば差別を受けた女性は、「私はウイルスじゃない」と泣きながら訴える!

ある感染疑いの男性は、家族 子供は学校にいっているのでいじめにあったりしないか?とか。

長期化するウイルスとの闘いに、ビックデータで活路を見出せるのか?

新型コロナウイルスとの闘いは、長期に及ぶと専門家も指摘していますが、まだわからないことも多く、不安や恐れを抱いている方も、少なくないとおもいます。

新型コロナウイルスの感染拡大とともに、SNSやメディアでは、膨大な情報が今も拡散され続けています。

さらに科学の世界でも、情報爆発がおきていると言います。

新型コロナに関する論文は、週に数千本のペースで増加しています。

そんな中、「山中教授を中心としたコロナ論文分析プロジェクト」に注目してわかってきた、解明が進む重症化の原因やはじまった新たな治療戦略について紹介していきます。

新型コロナウイルスに感染すると何が起きる?

まず初めに、私たちが新型コロナウイルスに感染すると、一体何が起こってしまうのでしょうか?

時間軸にしていくと、重症化のタイムラインができます。

重症化のタイムライン

感染した日からしばらくは症状がありません。

およそ5日目に、せき発熱といった症状が出始めます。

次第に悪化し、息苦しさなど肺炎の症状が現れます。

そして運命が分かれるのは、15日目

多くの人が回復に向かう中、重症化する人が現れます。

およそ6%の人が、肺炎が進行して自力での呼吸が困難になります。

そして更なる異変が現れます。

症状が全身の臓器に波及、「脳梗塞」「心不全」「肝不全」「腎障害」に進行する人も、少なくないといいます。

中には足の壊死にもつながる、不可解な症状が現れることもあるといいます。

こうした全身症状によって、重篤な状態に陥るのが新型コロナの特徴であるといいます。

なぜ、症状が全身に現れるのか?

ビックデータの解析から、全身症状に関係するキーワードが浮かび上がりました。

免疫」「炎症」「血管」、中でも専門家が注目したのが、ACE2(エースツー)というたんぱく質でした。

新型コロナウイルスによる重症化の原因は何か?

ACE2(エースツー)とうレセプター自体がウイルスの入り口となる。

山中教授は、このウイルスの受容体ACE2(エースツー)は、「血管内皮」「心筋」などいろいろなところに発現しているといいます。

ACE2(エースツー)は肺の表面にあるたんぱく質で、新型コロナウイルスが細胞に侵入するときの入り口となっています。

最近の研究では、肺だけでなく全身の血管にもあるという報告が、次々と出ています。

ウイルスがACE2に取り付き、全身の血管に侵入するのではないか?

大阪大学名誉教授 免疫動態学の宮坂昌之氏はこう話す。

ウイルスの直接作用で、いろんな臓器に障害が及ぶことは、十分にあると思う。

ウイルスが全身に散らばって、悪さをしている可能性は確かにある。

論文データからも、ある患者の血管にウイルスが感染していた証拠が見つかりました。

一度ウイルスに感染すると、血管で炎症が起こり始めると考えられます。

血管が傷つき炎症が起きると、血小板が集まってきます。

やがてそれが大きくなり、血栓という塊になります。

すると血流が滞り、様々な臓器にダメージを与えることになります。

新型コロナの不可解な全身症状は、血管の炎症が原因だと考えられるのです。

さらに、血管の炎症が引き起こす全身症状は、実は生活習慣病のメカニズムとほぼ同じで、それがより大きな問題につながると指摘する声が上がりました。

例えば、「感動脈疾患(心臓疾患)や「閉塞性肺疾患」「動脈硬化」「糖尿病」

炎症の立場からみるといずれも慢性炎症が一緒に起きている疾患です。

「脳梗塞」や「心筋梗塞」「糖尿病」といった生活習慣病の人の体内では、

慢性的な血管の炎症が起こっていることがわかっています。

こうした持病を持つ人が、新型コロナウイルスにかかると、血管で激しい炎症が起こる可能性があるといいます。

原因となるのは、本来外敵に立ち向かうはずの免疫細胞です。

免疫細胞がウイルスと闘うとき、炎症性サイトカインとよばれる警告物質を放失し、仲間の免疫細胞を活性化します。

しかし、これが以上に増え、免疫が暴走することがあります。

それが、サイトカインストームという状態です。

過剰に活性化した免疫細胞は、なんと血管を攻撃し始めます。

すると、血管の損傷が拡大。

新型コロナの患者の体内は、いわば生活習慣病の症状が、激しく急速に進行するような状態に陥るのです。

これが治療をこんなにすると、専門家はいいます。

それぞれの炎症を起こしている場所が、はじめはボヤで済んでいたものが、だんだん火が大きくなり火事のようになる。

すると、全身で炎が上がってしまうというようなことがあると思うといいます。

これが、重症化する要因(原因)と考えられます。

新型コロナウイルスの今期待できる新たな治療戦略

重症化メカニズムの解明が進むことで、新たな治療戦略が見えてきます。

大阪府立病院機構 大阪はびきの医療センターでは、13人の重症患者に対し他の薬と併用して、炎症を鎮める薬を投与。

すでに9人が回復して、退院しています。

薬を投与された中の一人の男性は、『息苦しさというか、胸のあたりがもやもやした感じ、それが1日2日でだんだんと薄れて、3日目ぐらいにはほぼなくなって、そこからは部屋の中でラジオ体操したりスクワットをしたりするくらい元気になりました』と話します。

大阪はびきの医療センター副院長 田中敏郎氏は、投与の翌日くらいから解熱して、倦怠感がとれて筋肉痛も取れてくるということが起こります。

非常に効いた患者さんは、1週間でほぼ酸素が必要なくなったと経験しています

と話す。

国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター長の大曲貴夫氏は、治療としてアクセスできるポイントが、抗ウイルス効果だけでなくいろいろあると思うといいます。

免疫動態学の宮坂昌之氏は、科学的にきちんとしたアプローチで攻めていけば、必ず薬は見つかると思う。

ただし、その候補はたくさんあがってきて、検定をするのに非常に時間がかかる、そこが問題だといいます。

国際感染症センター長の大曲貴夫氏は、生活習慣病と似た炎症が起こっているからといって、持病の薬を使う場合には注意する必要がある。

例えば、血圧の薬が悪影響を及ぼすかどうかは、科学者の間でもまだまだ意見が分かれ議論が続いている。

くれぐれも自己判断で薬を止めたりとか、自分で飲んだりとかはしないでいただきたいと話す。

新型コロナウイルスのワクチンは今後どうなる?

新型コロナウイルス用のワクチン開発は、現在どのようになっているのでしょうか?

実はウイルスの変異についても、ビッグテータから解析すると、発表された論文がすでに100本近くあるといいます。

世界中の研究者の手で、ウイルス変異の実態解明が進んでいるようです。

最初に遺伝子情報が解析されたのが、中国のウイルス。

そこから変異を追っていくと、瞬く間に枝分かれを繰り返し、変異が進んでいきます。

わずか5か月ほどの間に、報告されているだけで5000種類以上に多様化していたのです。

地域ごとに分けてみると、アジアで拡大した「アジアタイプ」。

アジアから枝分かれした「ヨーロッパタイプ」は、変異が進んでいます。

アメリカは大きく2つで、カルフォルニアなどの西海岸では、アジアに近いタイプ。

ニューヨークなど東海岸では、ヨーロッパからさらに枝分かれしています。

日本では、1月・2月はアジアタイプ。

3月は、ヨーロッパやアメリカタイプも拡大。

しかし3月末には、再びアジアタイプも報告されました。

こうした変遷の原因は、現在分析が進められています。

ウイルスの変異で、感染力・病原性は増していくのか?

ワクチンは一つのみで、ほかのタイプにも効くのか?

これに関しては、専門家にも予測が難しいとしています。

京都大学ウイルス・再生医科学研究所の朝長敬造教授によると、一般的にウイルスは、非常に長い時間をかけて感染している動物と共存する方向で進化は進む。

それは、感染している動物が死んでしまっては、自分の子孫を残すことができないと考えられているからです。

新型コロナウイルスに関しても弱毒化、変異しながら人と共存するようになるのでは?と考えているそうです。

では、気になるワクチンへの影響は?

これほどウイルスが変異しても、対応できるのでしょうか?

東京大学 医科学研究所 ウイルス感染分野 河岡義裕教授によると、インフルエンザをやっている研究者からすると、現在臨床試験にすでに入っているワクチンもあります。

臨床試験が進めば、ワクチンは出てくる。

ただ、世界中の人たちに摂取するというぐらいの量を作るのは、当然この(2020年)冬には間に合わない。

ワクチンが日本で使えるようになるには、今年(2020年)中には間に合わないと考えるべき。

全世界に行き渡ることも考えると、数年先とみているようである。

ビックデータで感染拡大を防ぐ効果と課題は?

感染拡大を防ぐ方法として、私たちが日常的に使っている、スマートフォンから発信されている膨大な情報を使った、取り組みも始まっています。

スマホアプリのGPS位置情報を使って人の動きを察知する。

これにより、個人の情報を特定せずに人の動きを把握することができ、人々の密集度合いを知ることができます。

有用なデータを、国民に分かりやすく発信すれば、それは安心にもつながります。

ただし、こうした情報がアプリを通して、韓国のような個人情報の取得までとなると、日本での普及が果たしてどれだけ整うか?という課題がでてくると思います。

なぜ日本ではウイルス感染の死者数が少ないのか?

日本は、新型コロナウイルスによる死亡者の数や、感染者の数そのものも他の国よりかなり少ないということがわかっていますが、いったいそれが何故なのか?わかっていない。

山中伸弥教授によれば、BCGがもしかしたら、ファクターX(日本での感染拡大が緩やかな未知の理由)の一つかもしれないと考えられています。

備考:ファクターXの候補としては、マスク着用や毎日の入浴などの高い衛生意識・ハグや握手、大声での会話などが少ない生活文化・日本人の遺伝的要因・BCG接種などと言われています。

新型コロナウイルスに対する「BCG」の効果は?

BCGは、本来結核に対するワクチンですが、それ以外の微生物に対する感染予防の効果もあるんじゃないか?と以前からいわれていました。

BCGが注目される原因となったのが、3月以降複数の論文で取り上げられたことです。

例えば、BCGの摂取あり(台湾・日本・韓国・イラン)などでは、死者数がかなり低いという傾向が見られます。

一方、BCGの摂取なし(アメリカ・イギリス・イタリア・スペイン)などでは、死者数の高い傾向が見られました。

また別の論文では、BCGが人間の本来持っている免疫力を強化する、したがって新型コロナの感染も抑制される可能性があると、紹介されています。

しかし因果関係だけで、当てはまらないケースも複数あり、まだまだ研究の必要な段階だとおもう。と山中教授は話す。

イスラエルでは、1980年代まで全国民にBCGを打っていました。

そこで、BCGを打った方と、止めて打っていない方との比較で、感染率を調べるといった研究をしたところ、差はなかったと結論付けたようでうす。

ただし、高齢化の方の重症化を防いでくれ、致死率をさげているといった可能性はまだあると山中教授は話す。

新型コロナウイルスで川崎病に似た症状とは?

最近、ロンドン・ニューヨーク・イタリアなどから、子供の中で「川崎病」(全身の炎症性疾患で高熱がでたり、あちこちが腫れて赤くなるなどの症状)

が増えているんじゃないか?

そうした症状のお子さんを、新型コロナウイルスの抗体検査をすると、陽性の人が多いという論文や報告が上がっている。

日本では、こうしたケースはでてきているのか?

国際感染症センター長の大曲貴夫氏によると、自分が知る範囲では、こうしたケースはまだとらえられていない。

特に、イギリスの研究者からそうした状況があるという情報は得て、仲間とも共有していたのですが、日本ではわかっていないというところだと思います。

新型コロナウイルスの子供の感染リスクは?

コロナウイルスはそもそも、子供はかかりにくいのか?

また、陽性になった子供は、他人に感染させやすいのか、それともにくいのか?

さらに、子供は重症化するリスクは低いのかどうか?

上記の3つに関しては、お子さんを持っている親御さんは気になるところです。

山中伸弥教授によると、沢山の論文から推察しても、完全には答えが出ていない状況じゃないかと思います。

と話す。

新型コロナウイルス対策はこれでいいのか?

滋賀県でのデータ収集分析で、三日月大造知事が『見えない相手との闘いでは、データで可視化してくれているのはとても分かりやすい』と話したのが、とても印象的でした。

ただ、可視化した分析での注意すべき年齢層や、密集度の高い場所など、メディアを使って注意要請することには、私は違和感があります。

さらに、政府が緊急事態制限として要請している点にも、不満があります。

なぜなら、緊急事態宣言として自粛(外出規制)させられている側が、隔離されているように思えて仕方がないからです。

隔離されるべきは新型コロナの方で、私たち人間ではないと思ったからです。

今、世界中の街中では、見えないゾンビがはびこっています。

市民は、見えないゾンビから逃げ惑うように身を隠すしかないかもしれません。

政府が何もしてくれなくて、ただ「身を隠してろ!」とは、国民のことを重要とは考えていない。

そんな国のように思います。

見えないゾンビにまだ、有効な武器(ワクチン)はないかもしれませんが、見えないゾンビを見つけ出す有効な手段(PCR検査)はあります。

疑わしいと思う方は、PCR検査を積極的に実施して、むしろ新型コロナ(陽性)と、陰性とを隔てることが、一番のコロナ対策ではないでしょうか?

いまだにアベノマスクが届かないのに、新型コロナ対策には全力で取り組んでいるといった、口パクアナウンスをしても、私の心には一切響きません。

それどころか、”政府は何をしてくれているんだ”とさえ思います。

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