一昔といえば10年だそうですから、もう二昔、いやそれ以上も前という、
今では遠い昔話しに聞こえますが、花の金曜日の略で「花金」という言葉が生まれました。
いわゆるバブル期と言われた1980年代後半から1990年代の初頭の好景気。
30代半ば以上の年代の方なら、少なからず恩恵を受けた時代です。
多くの企業が週休二日制の導入で、土日は連休となり、
サラリーマンたちは一斉に、
週末の金曜日の晩は、遊びほうける風潮が広まったことから生まれた俗語である。
今でいうクラブ(当時はディスコ)が、当時の様子をよ~く物語っています。
引用元:金ピカの時代~狂熱のディスコ~
http://www.officej1.com/bubble/kinpika1.htm
しかしバブル景気が去ると皆にゆとりがなくなり、
同時に風潮も消え去って、いつの間にか「花金」は死語となった。
そんな中、「花金」という言葉を連想させる、
プレミアムフライデーが実施されたことを、ご存知でしょうか?
プレミアムフライデーとは?何それ!
毎月の最終金曜日は、仕事を午後の3時には切り上げ、
夕方からはショッピングや、家族との外食、観光や娯楽、
はたまた2泊3日の小旅行など、自由に選択していただき、
いつもの週末より、ちょっとリッチに楽しみましょう!という、
政府が個人の消費を促す目的の施策で、推進するキャンペーンの企画です。
今の若い人に言わせると「花金」?何それ!となってしまいますが、
私のような年代には「プレミアムフライデー」?もしかして「花金」?
と、ついつい連想してしまいました。
まぁでも、デフレからの脱却を期待している政府としては、
毎週末とまでは行かないまでも、月末くらいは遊びほうけて
お金をジャブジャブ使って欲しいのが、本音ですかね?
働き方を改革するというもう一つの狙いとは?
さらに言えば、消費の拡大だけでなく、
働き方改革にも期待しているようです。
世耕弘成(経済産業相)が会見で、
「政府としては、プレミアムフライデーの取り組みが単なる安売り日ではなく、デフレ的な傾向を変える、一つのきっかけになることを強く期待している」とコメント。
さらに、この取り組みが働き方改革とも連動するとして、「企業が従業員に対して有給休暇の取得促進やフレックス制度の活動を促すことで、買い物や家族との外食、観光やボランティア、旅行など、豊かさや幸せにつながる充実感や満足感を得ることができる環境づくりにつながることを期待しています」などと語った。
育児休暇は、それに該当する当事者のみが得られる権利、
フレックス制度は、柔軟な業務形態でも対応できる企業なら導入、
しかし有給休暇を取得する場合は、根本的な労使関係の雇用契約です。
休むと同僚に負担がかかるから、有給休暇を取りづらいという会社もあるようですが、
皆に与えられた権利ですから、しっかりと働くという義務を果たしているのであれば、
ちゃんと休暇数を消化したほうが、よいのではないでしょうか?
下手に気を使っていても、自分が損をしますから。
プレミアムフライデーはいつから始まるの?
では、プレミアムフライデーの実施日はいつから?ですが、
2017年2月24日の金曜日から、すでに始まっています!
2月17日が開始日と間違える人が続出!
「プレミアムフライデーって今日?」といった投稿が
2月17日の朝から、Twitter上では相次いだそうです。
また「Yahoo!リアルタイム検索」では、午前10時の時点で
「プレミアムフライデー」という単語が、8位にランクインしました。
何故、勘違いされてしまったのか?
開始の1週間前という節目からか、2月17日の朝から
NHKのニュースをはじめとする多くのメディアが、
プレミアムフライデーについて報じました。
その為、「今日からなの?」と勘違いしてしまう人が多く
宣伝告知という面から、正しく周知がされていないというのが実態でしょう。
正しくは、毎月ごと月末の金曜日(月1回)
実施月 | 月末の金曜日 |
2月 | 24日(金) |
3月 | 31日(金) |
4月 | 28日(金) |
5月 | 26日(金) |
6月 | 30日(金) |
7月 | 28日(金) |
8月 | 25日(金) |
9月 | 29日(金) |
10月 | 27日(金) |
11月 | 24日(金) |
12月 | 29日(金) |
プレミアムフライデーの対象は?職種と地域について
対象となる職種ですが、これはこだわる必要もないので問わずです。
ただし実質の導入として当初は、公務員(教員を除く)や大企業といった
ごく限られた業種となり、もっと周知や認知が高まれば、
徐々に増えていくのではないか?と、個人的には思っています。
また地域に関しても、日本全国が対象となっています。
プレミアムフライデーは、今後広がりを見せるのか?
ココで大切なことは、プレミアムフライデーの導入には規制とか、
制限とかいったものが、基本的には無く、
これからドンドン広まっていくのでは?という点ですが、
現実には、午後3時に帰社する需要に対して、
供給する側の体制が、重要になってくるということです。
例えば
ショッピングを楽しむとしても、時間だけが増えても
さぁ買い物しよう!などとは考えませんし、
旅行好きな方でも、毎月末に合わせ、
プランをひねって出かけるのは、少し無理があると思います。
つまりは供給する側が、プレミアムフライデーに合わせた
特別な企画を、ドンドン提供出来るかがポイントではないでしょうか?
具体的には
オーダーメイドの服や靴でプレミアム感を出す。
普段あまり旅行をしない人には、月曜日までに疲れを残さず、
逆に気軽に出かけられるような、1泊2日のお手軽パック企画など
供給する側の、牽引する量と質が大きく関係してくることでしょう!
例え普段通り、6時に帰るサラリーマンでも、利用やサービスを受けたくなる。
こういう事が、プレミアムフライデーの認知と定着には、
欠かせないと思います。
まとめ
実施企業の従業員は、毎月の最終金曜日は、午後の3時に退社できる。
個人の消費を促す目的の施策、推進キャンペーンの企画!
政府は、働き方改革にも期待している
プレミアムフライデーはいつから?
2017年2月24日の金曜日から始まっている
毎月ごと月末の金曜日(月1回)
プレミアムフライデーの対象は?
特に規制・制約などはないですが、サービス関連事業関係は、対象外とされる場合もある。
最後に
政府や経団連が推進するプレミアムフライデーですが、
何しよう?
中小企業には関係ない!
どうせスグに廃止になる!
時給で働く人はどうなる?
月末は最も忙しい時期だから無理!
など様々な意見があります。
次の機会には、是非そこら辺のところを、
皆さんにお伝えできればと思います。
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